« 五木ひろしの「近道なんか、なかったぜ」 | トップページ | 哲学とは「愛知」なのだった »

2008年3月14日 (金)

それは、ジョン・ヒューストンだった!

 世の中に、シンクロニシティというのはあるのかも知れない。
 3月11日に五木ひろしの紫綬褒章のパーティの模様を書いたのだが、その中で、井上嗣也氏がADをつとめた、サントリーのウイスキーの広告の話を書いた。コピーが「近道なんか、なかったぜ。」というもの。他の詳細は全然分かりません、と書いたのだが、なんと、本日、リトルモアから、「井上嗣也の仕事 1981-2007」という豪華な本(定価9500円)が届けられた!

 びっくりしたなあ、もう。
 この本には、井上氏の力強い作品群が収められている。確かに一時代を画した、ほれぼれするようなアートワークである。
 で、ゆっくりページを繰っていくと、あった!
 P169-170に、サントリー・オールドの広告。映画監督シリーズと題された広告だった。クレジットを記しておきます。
 AD、デザイナーは井上嗣也。写真、富永民生。そしてコピーライターが小野田隆雄(小野田さん、名コピー!)。そして、モデルとなったしわくちゃの男の名前は、ジョン・ヒューストン。
 すごい企画である。広告にこの上ないパワーがあった時代である。サントリーもお金がいっぱいあったんだな。
 この映画監督シリーズは他に、ドン・シーゲル、ジョン・ミリアス、ローレンス・カスダン、アーサー・ペンと続く。
 
 本屋さんで立ち読みでいいから、この作品集は眼を通しておいたほうがいいと思う。観ておいて損はないよ。ある作品にはクリエイティブ・ディレクターとして私の名前もクレジットされているもんね(自慢)。

|

« 五木ひろしの「近道なんか、なかったぜ」 | トップページ | 哲学とは「愛知」なのだった »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

コメント

この週末、紀伊国屋に立ち寄ったので
上記の本、閲覧してきました!
すごい。どのページにもパワーがみなぎってますね。
「カッコよくなきゃヤダ!」という感じ。
20年前の作品が、いま見ても少しも
古びていないのにも感心しました。

「お金をかければよいものができる」ということでも
ないんでしょうが、費用対効果とかマーケティングだとか
を考えすぎても力が失われてしまう気がします。
最近の広告は、そういう意味で情報がこぎれいにまとまってはいるけど
作り手の自信や美学、遊び心が感じられないものが多くなっているかも
なんてことを考えながら帰り道、電車の中吊りをしみじみ眺めました(笑)。

投稿: みん | 2008年3月17日 (月) 17時41分

そうですか、本屋さんでチェックなさいましたか。
ついさきほど、井上嗣也氏に、実に久方ぶりにお電話を差し上げ、本のお礼を申し上げたのですが、その折に、「やっぱり、僕は80年代のパワフルな広告が好きです。時代にも作品にも勢いがあった」と告白したところ、むふふふと笑っておられました。
時代にも、企業にも余裕がないと、いいクリエイティブは生まれてこないものですね。みんさんがおっしゃるとおり、最近はつくづくそう思います。
では、花粉症にめげないで、頑張りましょう。

投稿: みんさんへ  路傍より | 2008年3月17日 (月) 20時10分

お。路傍の石さんも、花粉症ですか。
私もです。毎日涙目・鼻タレで通勤してます。
桜の頃にはラクになるかな・・・と。
あと少しですね。がんばりましょう!

私は個人的には、雑誌『Number』の中吊りの
クリエイティブにいつも魅了されます。
写真と、キャッチ(というか特集タイトルですね)と、デザインが
一体になっていて、現場はどんなチームワークで作り上げて
いるのだろうと毎回感心してしまいます。
きっとそれぞれの立場のクリエイターたちの信頼関係と自信が
強固に成り立っているんだろうなー。

そして路傍の石さんの新しい日記も拝見しました。
いま、ぱっと思いつかないのですが
電車に乗る楽しみがひとつ増えました。
ヘンな広告、探してみます!(笑)

投稿: みん | 2008年3月19日 (水) 14時11分

みんさん、恐縮ですが「石」じゃなくて「意地」です。どうでもいいことですが。。。。
「Number」の中吊りのクリエイティブに注目とはお目が高い。デザイナーは雑誌のADと同じ人で、編集部とデザイン室は隣り合わせ。昼夜一緒に仕事をしているので意思の疎通がうまくいっているのだと思います。次号は、イチローを起用した、素晴らしいポスターを作っているようですよ。
「ナンクセ」企画、楽しいのを待ってます。
路傍より。

投稿: みんさんへ 路傍より | 2008年3月19日 (水) 17時14分

ヒェェエ!!す、す、すみませんっ!!
よりにもよってお名前を間違えるなんて!
仕事時にいつも『人名だけは間違えるな』と
言いまくっている自分はいったい・・・。
いやー恥ずかしいです。

そういえば、子どものころに山本有三さんの小説
『路傍の石』が大好きだったことを思い出しながら
こちらにコメントを書いた記憶があります・・・(大汗
いずれにしても本当に申し訳ありませんでした!
どうかお許しください。

そして、『Number』のクリエイティブの現場を
ご存知でいらっしゃるのですね。スゴイ!
近距離で意思の疎通が図れるのは
社内にデザイナーを抱えられる大手版元ならではの
強みでもありますね。
でも毎回あれだけのクオリティを維持し続けるのは
大変なことだと思います。
次号はイチローなのですね。楽しみにしています!
ご教示くださりありがとうございました。

投稿: | 2008年3月21日 (金) 17時40分

あっ。すみません。
あわてふためいて今度は自分の名前を入れるのを忘れました!
どれだけおっちょこちょいなんでしょう・・・(泣)。
ひとつ上のコメントは「みん」より、です。
重ねての投稿失礼いたしました。

投稿: みん | 2008年3月21日 (金) 17時43分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: それは、ジョン・ヒューストンだった!:

« 五木ひろしの「近道なんか、なかったぜ」 | トップページ | 哲学とは「愛知」なのだった »