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2008年4月 1日 (火)

サブリミナル効果?

 昨夜は、HUGO BOSSの秋冬物のショーを見るために東京都現代美術館に出かける。寒い。早く着いてしまったのでカフェかレストランで時間つぶしをしようと考えたが、周辺にはコンビに以外、なーーーんもない。なかなかに厳しい地域である。
 ショー終了後、我先にトイレに駆け込む。みんなすっかり冷え切ってしまっている。ブルブルブル(身震いの音)。

一緒に出かけた友人(女性)もトイレに駆け込むが、しばらくして青ざめて出てきた。
「落としちゃった、落としちゃった、携帯をトイレに落としちゃった・・・」
  右手の指先でしずくのたれる携帯をはさみもち、半泣きである。4月から猛然と忙しくなる仕事に必要なさまざまなデータがそこに入っていたらしい。
  そりゃ大変だ! すわ一大事! すぐさまにタクシーに乗って有楽町のビックカメラに。

「ああー、どうしよう。うううううう」とタクシーの中で文字通り、半べそ状態。気の毒だとは思うが、その狼狽振りがおかしくて、はははは、と声をもらしそうになるが、そんなことをしたら狼狽に怒気が混じって大変なことになることが予想されたので黙っている。
  ふと見ると、彼女は濡れた手をタクシーのシートでぬぐっている。手だけではない、携帯の湿り気も一生懸命シートになすりつけている。きたねえなあ、あんた、そりゃ、ないだろう、と言おうと思ったが、すぐに思いとどまる。狼狽に怒気が混じるのが怖い。

  タクシーは閉店間際のビックカメラに到着。「もうこの時間では、携帯の買い替えはできません」と店員に冷たく告げられるが、すがりつくようにお願いした末に新携帯をゲット。データも糞尿負けせずに、無事回収。めでたしめでたし。しかし、その間約1時間、ビックカメラの店内にいて私が本気で思ったことは、「この店は頭がおかしいんとちゃうか?」ということであった。

  音がうるさいのである。けたたましいのである。今でも頭の中で鳴り響いているのは「ビーク、ビク、ビク、ビックカメラ」というあの音楽。それが、エンドレスに延々繰り返される。ほとんど15秒おきに、大音量で「ビーク、ビク、ビク、ビックカメラ」である。店員の説明もよく聞き取れないほどである。なにしろ、「ビーク、ビク、ビク、ビックカメラ」なのであるから。いったい、どういう意図でこんな大音量で意味もない歌を延々繰り返すのであろうか? 考えてみればビックカメラだけではない。

  ヨドバシもコジマも二木ゴルフも、1時間もそこにいたら気が狂いそうになっるほどの大音量&単調リピート攻撃である。二木ゴルフの店内を思い起こすと「にっきごるふー」という単純なフレーズが頭の中に鳴り響き、こぶ平のにんまり顔が脳裏に浮かぶ。うううう、たまらん。これは、ほとんど拷問である。何か、サブリミナルな仕掛けがこめられていて、消費者をして正常な判断ができないように仕組まれているのではないか。で、なんだか、分からないうちに思わず買ってしまう、と。そうとしか、思えない。そうだ、陰謀である。

  私は、ビックカメラの店員にはなれない。二木ゴルフの店員にもなれない。すぐに難聴になり、気がふれてしまうだろう。ビックカメラの社長は、一度でいいから、あの店内のスピーカーの下に一日立ってみてほしい。発狂するよ、きっと。

  しかし、世の中には奇特な人がいるもんである。他でもない、京都の関谷江里さんである。暇な人は、「関谷江里  ビックカメラ」で検索してみて欲しい。3月30日のご自身のブログには、こんなことが書かれている。

<間隙を縫ってビックカメラへ。用事が終わってしばしの合間、飛び込んだのは22時まで営業の有楽町店です。神さまありがとう、わたしいい国に生まれました。気持ちも浮き立って、髪の毛逆立てて1分を惜しんで仕事してたのはいつのことだ? 目はハート、口はポカン状態で幸せを満喫です。21:30とかそんな時間でもわんわんと賑わっていて、違うなあ東京は♪>

  関谷さん、賑わってるんちゃいませっせ。やかましいだけでっせ。

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