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2008年8月28日 (木)

タクシー王子・川鍋社長に会う

  昨夜、六本木ヒルズで「上海コンテンポラリーアート展」の告知パーティが行われた。上海にもアートにもあまり関係のない身の上ではあるけれど、友人の中村奈央子さんがご招待下さったので、いそいそと出かけた。「韓国で一番の美人女優が来るから、紹介してあげるね」と中村さんに言われて、会場に向かう足取りもいつになく軽やかなのだった。

  でも、その女優さんの名前(なんとかテヒさんだったような気がするが正確ではない)を聞いても、韓国芸能事情に全く疎いので、その方に出会うことがどのくらいありがたいことなのかがよく分からない(猫に小判)。

    お目にかかると確かに美しい方であったが、彼女の経歴を全く知らないので話しの接ぎ穂がない。こういう場合、経験的には大概失礼なことを相手に申し上げて大顰蹙をかうことが多いので、「お目にかかれて光栄です」とだけ申し上げて、別の場所に移動する。中村さんの友人のクボちゃんは「竹島は日本の領土だ、って彼女にばちこーんと言ってきて」とけしかけるが、とてもとても、そんな勇気は私にはありません。

    と、そこへ颯爽とひとりの青年が現れた。中村さんが「日本交通の川鍋さんです」とご紹介くださる。「日本交通・・・・、川鍋・・・・・」 ん? あ、タクシー王子じゃないの。そうだ、あなたには話したいことがあるんだ、と初対面にも関わらず、先月乗った日本交通のタクシーでの経験をぶしつけにもご説明申し上げることとなった。その経験については、7月25日の項で「日本交通・中村運転手の英断」と題して、こんなふうに書いている。

< おとついのこと。


  会社の同僚3人とタクシーに乗り込んだ。私が先に後部座席に乗り込んだのだのだが、ふと足元を見ると、茶色い封筒が落ちている。お、現金拾っちゃったかな、とにんまりしつつ中を見てみると、ミュージカルのチケットが3枚。

  よーく見ると、赤坂アクトシアターでやっているミュージカル、「フラガール」のものでS席9000円である。3枚で〆て27000円なり。いつのチケットなのかなと見ると、なんと、30分後に開演となっている。おそらくは、このタクシーで3人は劇場に向かったのだろう。が、あろうことか、肝心のチケットを車内に落っことしたまま・・・・。

「運転手さん、俺たちを乗せる前に、赤坂まで3人組を乗せなかった?」
  と運転手さんに聞くと、
「ああ、乗せましたよ。若い女の子の3人組だったけど」
「ありゃあ、その子達、赤坂にミュージカルをみに行ったんですよ。でも、チケット3枚ここに落っことしてんですよ」
「ええっ・・・・」
  運転手さん、一瞬絶句。どうしたんだろう、と思っていると、その運転手さん、意を決した様子で、
「お客さん、すいませんがここで降りてください」
  決然とそういう。なんだ、何事だ?
「私、チケット持って、急いで赤坂に向かいますっ」
  おお、そういうことか。わかったわかった。それは俊敏で優しい判断である。われわれ4人は急いでタクシーから降りた。タクシーは慌てて赤坂に向かう。

  後から来たタクシーに乗り込んだ我々は、「ちゃんと女の子3人組にチケット渡せるかなあ」「女の子たち、きっと今頃呆然としてるよ。27000円だもんなあ」「タクシーの領収書をもらっていたら、チケット落としたといって、タクシー会社に連絡できるんだけどな」「でも開演30分前だしなあ」などといいろいろ話し合っていると、一緒にいた30代後半の女性が、
「女の子たちって、きっと、若くてかわいい3人組なんだよ。絶対そうだよ。おばさんだったら、絶対行かないね、赤坂まで」
  と言い放つ。一同、納得。

  でも、日本交通の中村某運転手、あんたはえらい。
  さすが、「タクシー王子」川鍋社長が指揮する会社のメンバーだけあるぞ。>

  という顛末を、川鍋社長に説明すると、「おお、それはいい話ですねね」と言って、手帳を取り出してメモを始める。「自分のブログで、いい話として書こう」とおっしゃる。いいね、レスポンスが早くて。
「社長、この中村運転手に、ぽーんとボーナスはずんで下さいね」と調子に乗ってお願いすると、「うん、ポケットマネーででも、払います」という迅速なご返事。

  よかったね、中村運転手! 

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