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2009年1月27日 (火)

ヒートテックと文庫本、あるいはジンガロ

●もう、花粉症をわずらってかれこれ30年になる。30年もずるずるしていると発見することもある。20年ほど経ってから分かったのだが、花粉症発症の初期段階には必ず口内炎ができる。とともに必ず便秘になる。今がそうである。口の中があっちこっち痛い。そしておなかがウン・・・・・・。もう少しすると、胃袋の中に綿を詰め込んだような感覚に見舞われる。1月頭からクラリチンという名の抗アレルギー薬をのんでいる。これを5月頃まで毎日のむのだが、ずいぶんと楽になった。

●朝風呂に必ず入るが、その時の読書が無上の喜びであるということはすでに書いた。昨日も1時間ほど、文庫の「福翁自伝」を楽しみながら読んだ。会社に着いて続きを読もうと思ったのだが、カバンの中に見あたらない。おかしいな、風呂場に忘れたのかな、と思った。夜家に帰ったら、机の上に紙ねんどのようなものが乗っかっていた。よく見ると、「福翁自伝」だった。水を含んで3倍くらいの大きさになっている。洗濯機で洗濯物と一緒に洗ってしまったようなのだ。脱水機で水分はかなり飛んでいるが、もはや本とは思えない。どうしたものか・・・・。大事なところにマークをつけていたのだが、ページもしっかりくっついて何が何やら分からなくなっている。

●もっと大変なのは洗濯物だった。真っ白な紙くずがすべての洗濯物について異様なことになっている。靴下やパンツについた白いくずをコロコロ(粘着テープをころがしてゴミを取るもの)で一生懸命とるが容易ではない。一番大変だったのは、ユニクロのヒートテック下着。しかも黒色。みなさんにお教えしたい。ユニクロのヒートテックと文庫本は絶対に一緒に洗わない方がいいです、はい。

●1月23日の金曜日の夜、木場にある東京現代美術館の公園で行われた「ジンガロ」を観にいく。「ジンガロ」というのはバルタバスという名の(カタログによると出生、本名不明と書かれている)おじさんが主宰する騎馬スペクタクル。公園に設置された会場の中央には直径15メートルほどの円形の土俵状のものがこしらえられ、馬が走り回りやすいように土が敷き詰められている。土俵の中央には天井から水が柱状のシャワーのように落ちている。今回の出し物のタイトルは「バトゥータ」といい、ジプシー(と言ってはいけないのかな最近は。ロマと呼ぶのが正しい呼称だろう)の音楽や衣装や民話(?)などにインスピレーションを得て作られたストーリーのようである。

ようである、というのは全くよく分からないのである。騎乗の技術の高さはよく理解できるのだが分かるのはそこまで。奪われた花嫁や、処女に馬乗りになる熊や、3つの乳房をもつ女や、馬車の中のバスタブなどが次々と登場するのだが、それが何を意味するのかが皆目分からない。だから、「物語」を読み取ることができない。「物語」を読みとれない、ということは極めて退屈なことだと分かった。

たとえば、カメにまたがった青年が釣竿を持っていたら、われわれはそこから浦島太郎をすぐに連想するが、多分ロマの人たちはそれを見ても何のことやら分からないだろう。同様のことがこのスペクタクルにも言えて、ロマの方たちにはすぐにピンとくることが、私たちにはちっとも分からない。よく分からないことに1時間半付き合うのはなかなかに厳しい。

そのあと、コンデナストジャパンの斉藤社長と月島に行って「一と八」でシャンパンを飲む。

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