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2009年2月15日 (日)

うれしはずかし科学者の名前

  福岡伸一氏の「できそこないの男たち」を読んでいて、ふと気づいたことは、科学の世界には、人名の付された発見が数多い、ということだった。

  同書には、受精後数週間目の胎児には2本の管が生まれ、それぞれミュラー管、ウォルフ管と呼ばれると書かれているが、ともに発見者の名前である。

  シュレジンジャーの猫とか、パブロフの犬とか、その科学者の理論を説明する際に引き合いに出される動物も多い。

  病名にも、発見者の名前を冠したものが少なくない。バセドウ氏病(1840年にドイツ人の医師カール・アドルフ・フォン・バセドウが発見)やハンセン氏病(1873年にノルウェイのアルマウェル・ハンセンがらい菌を発見)などはよく知られている。
  
  意外に知られていないのが、温度示す摂氏や華氏が人の名前であるということ。摂氏は1742年にスェーデン人のアンデルス・セルシウスが考案したもので、1気圧下における水の凝固点を0℃、沸点を100℃とするというもの。セルシウスで摂氏だから、これはまあ、想像がつく。

  じゃあ、華氏は? これはドイツ人の物理学者、ガブリエル・ファーレンハイトが1724年に提唱したもの。これはクリスチャン・ディオールの香水の名前にもなっているから、意外に知られているかもしれない。でも、ファーレンハイトのどこが華氏なのかちっともわからん。実はファーレンハイト(Fahrenheit)の中国語訳が「華倫海特」で、そこから華氏になったんだそうな。なぜ、中国語を経由して本邦に入ってきたのかは分かりません。

  人体各部の名称にもその発見者の名が付けられている。

  ランゲルハンス島は、村上春樹氏が「ランゲルハンス島の午後」なんていうロマンチックな名前のエッセイ集を出しているけれど、これは膵臓にある細胞の塊のこと。発見したのは1869年にドイツの医師パウル・ランゲルハンスが発見。

  エウスタキオ管というのは高校の生物の授業で習って、今でも覚えている名前だけど、耳から鼻に抜ける細い管のことですが、これはイタリアの解剖学者Eustachioが発見したものだそうである。

  イタリア人というのは小さな管が好きなのか、その名を聞くと今でもドキリとしてしまうバルトリ氏腺というものがある。高校生の頃にその名称を知って以来、懐かしい名前だが、ときどきスポーツ選手や音楽家の名前でTVで大声で連呼されたりしてどぎまぎしてしまうことがある。どういうものなのかは皆さん、検索して下さい。

  もうひとつ、その発見者の末裔の方々は肩身が狭かろうなあ、というのがカウパー氏腺。1702年にイギリス人の外科医ウィリアム・カウパーが発見、ということになっているが、ここから分泌される液体をカウパー氏腺液という。ウィキペディアではその俗語として「先走り」「ガマン汁」「第一チンポ汁」と記されている。私が書いたのではない、ウィキペディアがそう書いてるんです、はい。

  カウパー家の末裔の方々は「うちの先祖は、また、ずいぶんなものを発見しちゃって・・・」と思っておられるかもしれない。

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