母の口笛
週末を利用して帰省。「離れ」の建て替えも完了したので、その様子を見がてらの帰省となった。でも一番の目的は、改築時に同時に作った花壇に花や木を植えること。
造園の知識などなにもないので、本で色々と調べて、「香りがいいこと」「役に立つこと」の2点に絞って品種を選ぶことにした。
結局植えたのは、オリーブ3本、ブルーベリー2本、ライラック、山椒、ラベンダー、ローズマリー、バジル、オレガノ。果たしていったい何本がこの南紀の地に根付くのか。オリーブなんかはぴったりだと思うんだけど。
朝、新しいベッドで目覚めると、窓の外でいろいろな鳥がさえずっている。東京で生活しているときには、そんなことに全く気がつかなかったのだが、その鳥同士がコミュニケーションを取り合っていることに初めて気付いた。
ピピピと一匹が鳴くと、それに呼応するようにピーピッピと別の一匹が鳴く。それがあちらこちらで繰り返される。ああ、こいつらは会話を楽しんでいるんだと分る。
81歳の母は、夕方、ひとりゆっくりと、川端を散歩する。するとそれを待ちかねたように、うぐいすがやってきて、ホーホケキョと鳴くんだそうである。それに応えて口笛でホーホケキョと応えると、また相手も鳴き出す。
そんな具合で、母は、朝な夕なに、口笛で鳥たちに語りかけている。一人住まいの寂寥と無聊に迫られてのことなのか、そのへんはよく分らないが、今朝もまた、母の口笛が田園に響く。
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