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2010年3月16日 (火)

ニッポンの高速道路のデタラメ至極

  
    昨日(2010/3/15)の朝日新聞の夕刊の一面に「首都高 右カーブ注意」という妙な記事が載っていた。それによると大型車の事故の12件中9件は右カーブで起きていること。その理由として、右ハンドルだと感覚的に右カーブの方が運転しやすいからではないか、ということが書かれていた。

  その記事を読んでいてすぐに思ったことは、必要なことは「右カーブに注意しろ」という警鐘を鳴らすことではなく、「なぜ高速道路のくせに、転覆しちゃうようなカーブがそのまま放置されているのか」という問いを立てることではないのかということだった。

  かつて、著名なF1ドライバーが東京で高速道路を走った際に、そのあまりにくねくねと曲がりくねっている様に呆れたという話を聞いたことがある。そのドライバーが皮肉まじりに言うには、「日本のF1ドライバーは日常的にこんな道を飛ばしているのに、どうしてレースで勝てないんだ」

  首都高を走っていると、ときどき、なぜこんな高速道を作ったのかと呆れかつ驚くことがある。高速道が「死ね!死ね!」とドライバーに叫んでいるとしか思えない作りになっているところがある。

  私が日常的に利用する首都高4号線の上り。新宿から代々木にかけての急カーブはいったい何を考えてこの設計にOKを出したのか、役人の脳味噌を疑う。これは明らかに明治神宮内に高速道が入り込むことが許可されずに、このように危険なカーブが出来上がってしまったのだと思う。

  天皇家の神聖な苑に高速道などという無粋なものを侵犯させるわけにはいかぬ、という判断が下ったのかもしれない。実際はいかなる理由でこうなったのか知らないが、このせいで一体、何人のドライバーが死んだことか。

  私の知っている事故でも2,3件あって、そのひとつは、タンクローリーを転覆、炎上させてしまった運転手が驚倒し、神宮内に入って首を吊って死んでしまった、というようなものまであった。

  このカーブのガードレールやその下部のコンクリート部分は無傷であったことがない。いつも、ガリガリに削られている。どうしてこれを放置したままで、担当者は恬として恥じないのか、私には分からない。

  その他の危険箇所は3号線の上り、環状線に合流するところなど、いつもひやひやしながら合流している。環状線の新富町あたりには高速道路の真ん中に橋の橋脚がデンと突っ立っているのも、なかなかのもんである。世界中の大都市に高速道路は数々あるけれど、これほど肝の冷える高速道はそうはない。

  ことほどさように、日本の高速道路ではデタラメがまかり通っている。デタラメの最たるものは、高速道路への乗線、一般道への降線の出入り口のデタラメ至極ぶりである。

  あるときは右車線側へ入り込んだかと思うと、また別のところでは左車線に入り込む。降りるときも右車線側から降りたり、左車線側から降りたり。規則性が何もないのである。デタラメ至極なのである。

  そもそも高速道路は、右側が追い越し車線、左側が低速車線なのであるから、すべからく左車線(低速車線)側から乗り降りするのが常識なのである。アメリカでもフランスでも、世界中の高速道ではその規則性が一貫している。だから、安心して運転できるのだが、日本ではそうはいかない。

  高速道を走っていて、次の出口が右にあるのか左にあるのか、直ちには分からない。降りる直前になってそれが分かるから、逆サイドにある場合には慌てて車線を変更せねばならない。このことによる、渋滞や事故は結構あるのではないか、と思う。

  高速道路というのは、いつも走っていて勝手が分かっている人ばかりが走っているわけではない。むしろ初めてそこを走る人の方が多いのである。だから、国は、初めての運転者でも安心して走れるような高速道路をこそ、設計し、敷設するべきなのである、担当者はそのことを分かっておるのか、ドンドン(机を叩く音)。

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コメント

思わずコメントを。今の家に引っ越す際、いくら首都高も小田急線も近いからといって何でこんなに家賃が安いのか、と思ったのですが引っ越した初日にそれは判明しました。寝る間際に耳にその音は飛び込んできたのです。

「キーーーーーーッ ドンッ!」

死ね、死ね、と大合唱を起こす、4号線の魔の急カーブの目の前に住んでおります。
トラックが横転すると部屋が揺れます。引っ越して1年半で横転は3回見ました。衝突事故も入れれば結構な頻度です。

どうにかしてくれお役人! ドンドン(机を叩く音)。

投稿: yully | 2010年3月16日 (火) 21時46分

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