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2010年4月20日 (火)

ヒマラヤほどの消しゴムひとつ

   
    4月17日に無事に58歳の誕生日を迎えた。

  まあ、はるけくも来つるものかな、という感慨ひとしおである。

    とともに、老化というものがどういう形をとって襲いかかってくるのかも少しづつ分かるようになってきた。足腰がどんな具合にギクシャクしてくるか。目玉がかすみ始めるというのはどういうことかが最近はよく分かる。

    新しい固有名詞が脳みそのシワに刻み込まれなくなり、昔刻み込んだ知識や記憶がスムースに取り出せなくなるのは、どんな気分なものか。アレ、やソレ、やコレといった指示代名詞が会話の最中に無闇に多くなる理由もよく分かるようになった。

    あまり、心楽しいことではないが。

    誕生日に先立つ16日の金曜日の夕刻、社を出ようとしたら、部下たちが丸いケーキを3個手に持ってやってきた。「誕生日おめでとうございます」とにこやかに笑いながら。

    私に分からないようにみんなでお金を出しあって、近所の高級洋菓子店、シェシマで買ってきてくれたのである。それを約30等分し、おいしい紅茶を淹れてみんなでわいわい言いながら立ったまま食べる。ささやかだけれど、こんな些細な日常が人に幸せをもたらしてくれるのだとしみじみ思う。

    翌17日、早起きすると雪が約1センチ積もっている。車は雪だるま状態である。4月も半ばだというのに、なんたる天変地異。めげることなく、五日市CCにお誕生日ゴルフに出かける。すこしプレーフィーが安くなるので、仲間を誘ってラウンド。

    わいわい言いながら回る。雪のせいでキャンセルが多かったらしく、余裕を持ってプレーができる。スコアは凡庸なものだが、午後から晴天のまことに気持ちのいい天気。天の福音を感じる。

    終了後、八王子の銀水で焼肉を豪食。その後、目黒通り沿いのル・カフェ・マミーで紅茶とケーキをいただく。「今日は僕の誕生日です」と告げると、店員の女性3人がHappy Birthday と書かれたクッキーを持ってきて、「ハピーバースデー!」と祝ってくれる。

    ありがたいことである。初めて行った店で、プロペシアをのんでなんとか髪の毛を奪還しようとしているハゲオヤジに「誕生日なんです」といわれて、素直にお祝いの言葉を投げかけてくれるんだから。

    帰りの車の中でこんな歌がラジオから流れてきた。「うん、こんな感じでもう少し、人生頑張ろう」という気持ちにさせられた。

ヒマラヤほどの消しゴムひとつ
楽しいことをたくさんしたい
ミサイルほどのペンを片手に
おもしろい事をたくさんしたい

夜の扉を開けて行こう
支配者達はイビキをかいてる
何度でも夏の匂いを嗅ごう
危ない橋を渡って来たんだ

夜の金網をくぐり抜け
今しか見る事が出来ないものや
ハックルベリーに会いに行く
台無しにした昨日は帳消しだ


誰かに金を貸してた気がする
そんなことはもうどうでもいいのだ
思い出は熱いトタン屋根の上
アイスクリームみたいに溶けてった

ヒマラヤほどの消しゴムひとつ
楽しい事をたくさんしたい
ミサイルほどのペンを片手に
おもしろい事をたくさんしたい

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