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2010年10月

2010年10月10日 (日)

湯島逍遥

    水曜日、年下の仕事仲間を誘って、湯島探検に出撃。

    といっても、湯島聖堂やら湯島天神を探索しようと言うわけではない。もっと、遊興的志を高く掲げて、紅灯の巷に足を踏み入れたのである。

    まず、腹ごしらえは「古式蕎麦」で。まわりはラブホテル街で、店内には、「これから」というカップルや、「疲れたてしもた」というカップルが散見される。そこで、店名にもなっている古式蕎麦をいただく。辛味大根の汁(身は入っていない)に生醤油をさし、そこに山葵、ネギ、鰹節をチョイと入れて、そこに真っ黒な太いそばを浸してすする。ずるずる。辛いけど、うまい!

    腹をさすりながら、湯島の坂を下り、不忍池方面へ。湯島の飲み屋街へ突入。初めて訪れた街だが、なんだか夢を見ているような光景が広がる。路地の幅は狭い。そこに小さな店が様々なネオンを輝かせながら犇めき合っているのだ。

    立ちんぼの女の子たちをきょろきょろながめながら4名が右往左往していると、すかさず呼び込みに兄ちゃんに声をかけられる。「どうです、ガールズ・バー。安くしますよ」。兄ちゃんがくれた名刺を見ると、名前は工藤というらしい。「あ、俺達はKADOYAっていうバーに行きたいんだ。ガールズ・バーに興味ないから」と返事をすると、あ、そうすか、と工藤青年はKADOYAまで案内してくれる。

「この店です。ではどうも失礼しました」。工藤青年は、こんな街には珍しく親切で礼儀正しい。我々4名はそこでサイトリー角のハイボールをぐびぐびやりながら、「なんだか親切な青年だなあ。後であいつの店に顔をだしてやろうか」と衆議一決。

「よーし、次行こう」とKADOYAを出て、向かったのはネットで調べたガールズ・バー「凛」。カウンターの中には若い健康そうな女性たち5、6人がバーテンダーとしてふるまっている。ハイボールをなめつつ観察していると、女性たちはみんなふくよかである。思わず、「ねえ、この店にどれだけ勤めるとそんだけ肥えるの?」と聞いてしまう。冷ややかな視線が返ってくる。みんな酔ってるから、発言がすこしづつ不穏当である。

「よーし、次行こう。次は工藤青年の店だ。工藤を呼ぼう。工藤に電話してくれ」。工藤青年は「凛」まで迎えに来てくれる。「おお、工藤君。君の店に行こう。でもね、俺達金がないんだ。まけてくれ。ね、お願い」。というわけで、ガールズ・バー「NEXT」の扉をくぐる。ひとり1時間2000円。ドリンク1杯タダにしてもらう。

    20歳前後の女の子たちのたわいもない話に耳を傾けるが、本当にたわいもない。間が持たないったらありゃしない。「よーし、次行こう。この店で今日を終えるのはなんとも心残りである。締めぐらいはバーらしいバーで1杯きっちり飲んで帰ろう」というわけで、お次は、やっぱりネットで調べたバー「琥珀」へ。

    古めかしいドアをギイイと押して入ると、イメージぴったりの古めかしいバー。革のソファもへたり、店内はタバコの煙でかアンバー色にくすんでいる。「おお、すごいね、ここは。できて何年ぐらいなんですか?」「もう55年になります」。マッカランのバレルで馴らしたものをソーダで割ってちびちび。「お客さんが座っているその席の隣にはよく三島由紀夫さんが座ってらしたんですよ」。なるほど。さすがにおいらの店選び眼は素晴らしい、と自画自賛し、同行者にも同意を強いる。

「琥珀」を出て路地をうろちょろ。本当に面白い。ちょっぴり危険な臭いがして、それと同じくらい楽しそうで、単価が安くて、なんだかよく分らない店もある。トタン張りの民家に四角い入り口が開いていて、すぐに木造の階段が2階に続いている。入口に大きく「土足厳禁」と大書してあるが、そもそもなんの店なのかが皆目分らない。顔を突っ込んで2階を見上げてみるが、何なのかが分らない。分らないものは知りたい。知りたいけど怖い。というこのあたりの気色悪さがこの街の真骨頂である。

    男だか女だか分らないえらい美人のタイ女性(男性?)がタイ・シルクの民族衣装を着て接客する店もある。中国美人の店もある。韓国美人の店もある。ふらいふらりと歩いていると、おねえさんが袖を引く。

    おもしれえなあ、この街。

    またすぐに第二次探検隊を結成して探索に来よう、ということを約し、4人は帰り路に着いたのだった。

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2010年10月 4日 (月)

ゲンちゃん、クラチャンになる

    10月3日、長崎は早朝より雷雨。ときおり、バスタブをひっくり返したような激しい雨が降る。

    そんな中、長崎半島の南端にある、野母崎ゴルフクラブではクラブチャンピオン戦の決勝戦が行われた。

    激しい雨と、真っ白な霧に襲われて、もはやラウンドは不可能だろうと思っていたのだが、8名による決勝戦は粛々と進行していた。

    実はこの決勝戦に、ゴルフのことを語りだしたら空気が読めなくなるわが畏友、ゲンちゃん(三鷹のお友達)が出場していたのである。

    何故に三鷹在住のおっさんが、長崎の片田舎のゴルフクラブのクラチャンに出場しているのか? 話せば長いが、話さないと分からないから簡単に書くと、ゲンちゃんの娘さんが長崎の漁港、茂木の男性と結婚。それを機に、港近くに家を買い、別宅として東京と行ったり来たり。暇にあかせて、地元のゴルフクラブ、野母崎GCの会員になり、クラチャンに出場、1週間前に予選を突破、この日の決勝戦になったという次第。

    しかも、ゲンちゃんは予選を1位通過。これを応援するという名目で、いつものワルオヤジ4名も集結、前夜はこれ以上は無理というほどの飲めや食えやに終始したのであった。ゲンちゃんは、その後、興奮して眠れないからと、マイスリーという睡眠導入剤を服んで就寝、気合を入れて試合に臨んだのだった。

    結果は、なんと、優勝! クラチャンになっちゃったのである。クラチャンというのは、「このゴルフクラブのメンバーの中で、一番上手!」という勲章である。

    つい10年前までは、ちょぼちょぼのゴルフをしていたのに、ここ数年でめきめき上達。頻繁に70台でまわるようになり、お友達も少なくなってきていたのだが、まさか、クラチャンになるとは・・・・。

    埼玉の嵐山CCのメンバーであるにもかかわらず、長崎半島の突端のクラブで優勝しちゃうというのは、例えて言えば、開成やラ・サールで一番になれない高校生が、長崎の田舎の商業高校で無理やり学年一位になったような観がなくもない。

    地元のゴルファーにしてみれば、見かけぬ道場破りがやってきて、自分たちの泰平なゴルフライフをかき乱されたような気分であろう。

    まあ、確かにそれはそうであろう。しかし、今回はちょっと大目に見てやってくれ。ゲンちゃんも一生懸命なのだ。なんといっても、クラチャンはえらい。

    ゲンちゃん、おめでとう!!!

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