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2010年11月28日 (日)

「平均」から「アベレイジ」まで

    日曜日のお楽しみはのんびり眠り続けられること。ゴルフのラウンドをすること。ラウンドのないときは練習できること。

    そして、TFMでラジオドラマ「あ、安部礼司 ~ beyond the average ~」(日曜日の午後5時から)を聴くこと。FM放送は、よほどミュージック・オリエンティッドな人々が作っているのか、どの番組も、むやみやたらと、音楽を流すことを主要目的としている。

    ラジオで流すべきは音楽だけではないのに、といつも思っていたが、この「あ、安部礼司」は例外的で、個性的な声優を何人も起用したコメディ・ドラマなのである。主人公は30台のサラリーマンで、その喜怒哀楽がユーモラスに描かれる。

    初めてこの番組を聴いたときに、「あ、これは平成の<日本無責任男>だ」とすぐに思った。「日本無責任男」というのは1962年に封切られた東宝のサラリーマン映画の主人公の別名で、主演は植木等。

    日本が高度成長期の真っ只中にあって、すべてのサラリーマンが青息吐息で刻苦勉励していたその最中に、テキトーでいい加減で、底なしのお気楽男を植木等が軽妙に演じたその映画のタイトルは「ニッポン無責任時代」。そして主人公の名前が「平均(たいらひとし)」。

    なんという符合であろうか。高度成長期のお気楽サラリーマンの名前が「平均」。超低空飛行経済下、まじめに一生懸命働くサラリーマンの名前が「アベレイジ」。その間には約40年の歳月が横たわっているのに、ほとんど変わっていない・・・・。

    さて、この番組を際立たせているのは、この番組の「音担当者」(業界では何と呼ぶのでしょうか)の才覚だと思う。先に、「ラジオはミュージック・オリエンティッドな人々(私の語彙では「音楽馬鹿」)に牽引されていて、自分で自分の首を絞めている」と書いたが、この番組の「音担当者」は実に絶妙な「音あしらい」をしてくれている。はっきりいって素晴らしい。

    脚本も素晴らしい。声優たちも自由闊達に遊んでいて素晴らしい。そしてとりわけ、音楽と音効が素晴らしい。聴いたことのない方は、是非一度聴いてみていただきたい。「音担当者」の頭に蓄積された音楽の厚みと幅に毎回驚かされること必至である。

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