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2011年9月25日 (日)

明日の今頃、僕は。

    明日の今頃、僕はサイボーグになっているはずである。

    生まれてこのかた、なんと59年と6カ月の間、左目のレンズの役目を果たしてくれていた水晶体とお別れしなくてはならないことになった。そして、生身のレンズである水晶体を取り除いた場所に、アクリルでできた人工の水晶体を挿入するのである。

    別離の理由は、白内障。水晶体に白濁が生じ、物の見え方がはなはだ芳しくなくなってしまったからである。明るい空を見上げたときなどはひどくまぶしいし、普段でも、脂で曇ったレンズ越しに物を見ているような感じなのである。

    そんなわけで、生身の水晶体とはお別れしなくてはならない。長い間、本当に長い間一緒に、いろんな場所に出かけたし、いろんな物を見つめてきた(美しいものも醜いものもあったけど)のに、明日でお別れかと思うと、一抹の淋しさが襲ってくる。

    この世に生れ落ちてから今日まで、本当にありがとうございました。お世話になりました、という気持ちになってしまう。

    身体髪膚之を父母に受く、敢えて毀損せざるは孝の始めなり、と孔子さまは教えてくれたけれど、万止むを得ずのことなので、親不孝にもならないだろう。

    ちなみに詳細を書いておくと、挿入する眼内レンズは、「多焦点眼内レンズ」というもので(保険がきかないので高い!)、手術が成功すれば、眼前30センチのところから、250ヤード先のゴルフボールまで、ばっちりピントが来るらしい。もちろん、老眼で悩まされることはない。

    手術をしてくださるビッセン宮島弘子先生に初めて診察していただいたときに、「どのくらい遠くが見えるようになりたいの?」と聞かれて、「はい、250ヤード先のゴルフボールがくっきりと見えるように」と応えたら、「え、そんなに飛ぶの?」とニンマリと返された。すみません、見栄をはってました。230ヤードがいっぱいいっぱいです・・・。

    とまれ、この手術によって、生まれたばかりの赤ちゃんの目のような清澄さで世界を目撃することができるようになるのである。楽しみである。

    最後に、この手術がどのようなものか、皆様にお教えしておこう。下記のyoutubeでどうぞ。でも、気の弱い人は見ないでね。

    http://www.youtube.com/watch?v=PJpvmU5z9v0

    これを見るたびに、こんなことをしていいんだろうか、という思いにとらわれてしまう。

    もちろん、手術が不成功に終れば失明する。その可能性はゼロではない。

    ウィキペディアを貼り付けてみると、

<現在、切開法としては角膜を切る角膜切開法や、強膜から角膜までトンネル状に切り進む強角膜切開法が主流であり、術後も縫合は行わない、いわゆる無縫合手術で行われることが多い。

    近年の医療技術の発達に伴い、白濁した水晶体の核を超音波で乳化破砕して吸引除去し、皮質の処理を行った上で、温存しておいた水晶体嚢(水晶体を包んでいる袋)に眼内レンズを挿入する。今日では眼内レンズは折りたたんだり、眼内レンズを挿入するためのインジェクターを使用する方法が開発され、切開創の幅も3mm以下で行うことが可能となった。

    また水晶体嚢を温存できなかったり水晶体嚢を支えているチン小帯(筋肉の繊維)が弱く、水晶体嚢を利用できない場合は、眼内レンズを縫い付けるまたは、前房内に挿入する場合もある。また手術の実時間も10~40分で終わり(症状が進行してからの手術の場合、水晶体が固くなり過ぎて超音波で砕くのに時間がかかり、手術時間が延びる場合がある)、いわゆる「日帰り手術」が可能となり、患者への負担が飛躍的に軽減した。

    手術後の副作用として、手術後数ヶ月から数年後に、水晶体後嚢が濁る後発白内障が出れば、レーザーで簡単に除去出来る。後発白内障は従来は30%程度起こっていたが、最近は眼内レンズや手術法の改良で、頻度は1~10%程度に減った。

    眼科手術の中でも安全性の高い手術とはいえ、もちろん、100%安全な手術というものは存在せず、下記に揚げる合併症にいたる例があり、不幸にして失明に至るケースも存在する。

    一般的な白内障手術の術中・術後の合併症として、次のようなものが報告されているという。

・緑内障 (0.2~2.5%)
・後嚢破損 (1%)
・駆逐性出血 (0.55%)
・水晶体落下 (0.1%)
・眼内炎 (0.06%)
・その他(網膜剥離、術後高眼圧、嚢胞性黄斑浮腫、視力低下、眼内レンズ偏移、水疱性角膜症、麻酔薬によるアレルギーやショックなど)

    術中駆逐性出血や術後眼内炎が発生した場合は失明の可能性がある。また、アトピー性皮膚炎の患者の場合は後嚢や毛様体小帯が弱い傾向にあり、後嚢破損や水晶体落下の危険性がやや上がるという。

    手術を行わない場合は、最終的には失明に至り、発展途上国においては失明原因の第1位である。>

    ちょっとだけだけど、コエーヨー。

  もう一週間後には、右目もだよ!

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