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2012年1月 3日 (火)

この世に、ひとつしかないもの

       ここしばらく、この世にひとつしかないものは何なのかを考えている。

    ひとつしかない「物」というのは、もちろん即物的なもの、形而下的なもの、物質的なものに限定しての話である。

    形而上的なものであれば、そんなものはいくらでもある。「神」だって「エゴ」だって「欲望」だって、ひとつしかない、と主張すればひとつしかないことになるから、考えたって意味がない。

    いろいろ考えた末に辿り着いた結論は、「この世にひとつしかない物質」は存在しない、というものだった。

    素粒子も原子も複数存在する。「私」はひとりしか存在しないが、「私」が属するホモ・サピエンスはごちゃまんといる。ホモ・サピエンスという種は一種類だが、まあ、オランウータンやらチンパンジーやゴリラといった似たようなものはいっぱい存在する。

    地球も太陽も月もひとつしかない、とおっしゃるムキもあるかもしれないが、似たような惑星、恒星、衛星は、これまた無数に存在する。

    しかし、この世にひとつしかないもの、と考えられているものは確かに存在する。「宇宙」がそれである。「ユニ・バース」と名づけられていることから分るように、これまで人々は「宇宙」は我々が認識する「この宇宙」ひとつしか存在しないものとして考えてきた。

    だが、「この宇宙」以外に、「この世にひとつしかない」物質が見あたらない以上、「宇宙」だって、ひょっとすると複数存在するのではないか、と考えたとしてもなんの不思議もない。

    よくよく考えれば、我々人類は、たまたま、「この宇宙」に存在する銀河系の中の太陽系に属する地球に誕生し、気が遠くなるような長い年月をかけて自分たちの周囲に関する認識を深め、「この宇宙」の存在を理解するようになった。

    ここで思うのは、もし、我々がこの地球に誕生しなかったとしたら、「この宇宙」を認識する主体が存在しないことになるので、「この宇宙」そのものが存在しなくなるという事実である。

    ところで、我々人類は、どういう理由でか、「この宇宙」にしか誕生しなかった。「他の宇宙」には生まれ出ずることができなかったので、理の当然として、「他の宇宙」の存在を認識することができないでいるのである。

    だから、宇宙は「この宇宙」しかないと、我々は思い込んでいるだけなのである。

    実は、宇宙は、無数に存在するのだ、と考えたとしても、さほど無茶な思考ではないのではなかろうか、と妄想する、2012年、新年早々なのであった。

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