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2012年4月

2012年4月22日 (日)

紙兎ロペ」、勝手にシナリオ、第二弾は「トイレ編」!

   「紙兎ロペ」のシナリオをまた書いてしまった。今度は「トイレ編」です。御用とお急ぎのないかたはどうぞ。

 

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 ふたりは男子用小便器に並んで向かっている。右にアキラ、左にロペ。画面は彼らの背後からの視点で。 

ロ  先輩、すごかったですね、トム・クルーズ。

 

   おしっこの効果音。ジョジョー。

 

ア  ま、あれくらいは、おれにもできるけど。

 

   ジョジョー。

 

   と、アキラの携帯がブーブーと振動。マナーモードになっているが、誰かから電話がかかってきた。片手は下半身に。片手で携帯を握って、ONに。ピッ。

 

ア  あ、おれ。ん? 今? トイレ。おしっこしてんだわ。映画、見終わったところ。うん。ん? 大丈夫だよ、行けるよ。マジ? ないわ、それ。え? 何? よく聞こえねえ。あーっ!!!!

 

   携帯が手からすべり落ちて、便器の中にカランコロンと。

 

ア  やっべーっ。やっべーよ、これは。

 

   おしっこを止められないアキラ。ジョジョーの効果音は続く。

 

ア  だめだ、止められないわ。

 

   ジョジョー、ジョジョー。

 

ロ  先輩、大変なことになりましたね。

 

   と、気の毒そうに、隣の便器をのぞくロペ。もちろん、まだおしっこをしている。ジョジョー。

 

ア  ちょ、ちょっと。覗かないでよ。人の便器を・・・・・。

 

    アキラの右隣で用を足している人がいる。例の、首の長いキリン先生だった。

 

キリン  アキラ、おまえは視野が狭い。考えも浅い。あそこも小さい! おしっこをするときは、おしっこだけする。おしっこしながら電話で話をしようなんて、30年早い!

 

ア   あ、先生! すいません、つい、うっかり……。手が滑って。

 

キ   だから、おまえは浅はかだというのだ。今、何が重要なのかをよく考え、プライオリティをつけて行動しなさい。分かりましたか?

 

ア   はい、分かりました、先生。すいません。ロイヤルミルクティ、ですね。

キ   違う。プライオリティ。

 

    用を終えて悠然と去っていくキリン先生。見送るアキラとロペ。画面は便器の側からに変わる。アキラとロペの正面からのバストショット。二人はアキラの便器の中の携帯を、どうしたものかと呆然と見おろしている。

 

ロ  先輩、どうします?

 

ア  どうするって、言っても……。あっ!!

 

    突然、便器の中で、携帯がブルブルし始める。誰かから電話がかかってきたのだ。陶器の便器の中を、振動で携帯が動き回る音が聞こえる。カラカラ、ゴロゴロ、カラカラ、カラカラ……。

 

ロ  先輩、携帯、かかってきてますよ。

 

ア  うっせーな、分かってるよ。ブルブルいってんだから、そのくらいのことはおれにも分かるよ、ったく、もう。

 

   しばらくブルブルいったあとに、ピタtッと振動が止まる。と、小さな声が聞こえる。「ただ今、留守にしております。ご用の方は、ピーッと鳴ったあとに、用件をお吹き込み下さい。ピーッ」。しばし、思案したあと、アキラは顔だけを便器に近づけて、大声で便器に話しかける。

 

ア  あ、おれ、アキラ。あのね、今、携帯、便器の中なの! そんで、手で持てないの! 聞こえてる? わりーけど、あとでもう一回電話して。そう、携帯、便器の中なの!

 

   画面はトイレ全体を俯瞰で。大声でわめくアキラを、用を足している全員が呆れて見ている。

 

ロ  先輩、これ。

 

   と言って、ロペは先ほど捨てたポップコーンの空き箱を拾って持ってきた。

 

ア  ん? これで、拾え、と?

 

    ロペ、うなづく。

 

ア  じゃあ、やってみるか。

 

   便器の中の携帯を、なんとか手を汚さないようにして箱の中に入れるアキラ。まるで、金魚すくいのようにもみえる。

 

ア  よっしゃあー、やったあ。

 

ロ  先輩、やりましたね。じゃあ、あそこの洗面台で洗いましょう。

 

ア  わかった。そうしよう。

 

    落とさないように、しずくをこぼさないように、そーっと洗面台に近づくふたり。と、その時、先ほどのカニさんが入ってきて、アキラの肩にぶつかる。すべるアキラ。手に持った箱から携帯が飛び出て、それがロペの顔の方に飛んでいく。ここの描写はスローモーション。ゆっくりと、ロペの顔に近づく携帯。最後には、その口にところにペタリと張り付く。

 

ロ   うわあああああああーーー!!

 

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2012年4月16日 (月)

「紙兎ロペ」のシナリオを勝手に書いてみました

        大好きなアニメに「紙兎ロペ」というものがある。東宝系(?)の映画館で、本編が上映される前に、サービスで上映される、なんとも形容のむつかしい脱力系のアニメである。

 

  先日は、その「紙兎ロペ」の劇場用公開作品(なので当然長尺である)の試写会に行ってきた。このアニメの持ち味は短編にあるので八十数分の長い話になると、従来の面白さを保持しにくいのではないかと思ったが、意外に楽しく仕上がっていた。大好きなキャラも次々登場で、大満足であった。

 

  そして、ここが私の軽薄なところなのだが、自分でもこのアニメのシナリオを書いてみようとなぜか、思い立ってしまったのである。別に誰かに頼まれたわけでもない。暇なわけでもないどころか、めちゃくちゃ忙しい身の上である。それにもかかわらず、睡眠時間を削って書いてみようと思う自分がよくわからない。

 

  よくわからないが、とにかく、書き上げてしまったので、ここで公開することにした。親しい友達に読んでもらったら、「別に面白くなーい」との感想だったので、多分、そうなのだろうと思う。しかし、そのまま人目に触れずに埋もれさせてしまうのももったいない気がするので、堂々公開にチャレンジしてみるのである。

 

 

 

  今回は、映画館を舞台にしたストーリーである。

 

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   映画館の座席に座っている、ロペとアキラ。
     画面は、ふたりを正面から、つまりスクリーンの方から捉えている。
     アキラ、手にポップコーン。山盛りになっている。

 

ロペ   いよいよ始まりますね。映画。

 

アキラ  うん。おれさ、映画が始まる前には、必ず、昔の友達の佐藤道夫くんを  思い出すんだわ。みんな、みっちゃんって呼んでたんだけど。

 

 

ロ   はあ。

 

ア   みっちゃんとはよく一緒に遊んだんだけどさ、みっちゃん、縄跳びもできな  いし、木登りもできないし、なんにもできねーやつなの。「ああ、ぼく、で、できません・・・」って。

 

ロ   はあ・・・・・(無反応)。

 

ア   それで、おれたちは、みっちゃんのこと、「みっちゃん・インポシブル」って呼ぶようになったんだわ。

 

ロ   ・・・・・・・。

 

ア   きついね、その反応。・・・・・・・(手に持っていたポップコーンを大量に口に入れる)。

 

ロ   その、みっちゃんって、トム・クルーズに似てたんすか?

 

ア   うわわけないたろ(そんなわけ、ないだろう、と言いたいのだが口の中にポップコーンがいっぱい入っているのでうまくしゃべれない)。

 

ロ   先輩、そのポップコーン、甘すぎません? キャラメル味OKっすか?

 

ア   この甘い香りがマジ好き。
 
       そういって、またもや大量にポップコーンをくちに放り込む。
       突然ゲホゲホせき込む。

 

ア   うううう、ポップコーンのさ、はしっこのイガイガしたところがあるだろ。ちょっと茶色くなったところ。

 

ロ   ああ、ありますね。はしっこにね。

 

ア   あれさ、よく喉にひっかからねえ? このイガイガ、おれ嫌い。ううう、ゲホゲホ。

 

ロ   沢山口の中に入れすぎでしょ、先輩。

 

ア   何言ってんだ、おまえ。この瞬間にも首都圏直下型大地震が来るかもしれないのに、のんびり食ってられねーし。早く食べないと、地震が来たらこぼれちゃうだろ。

 

ロ   はあ。

 

     画面は座席の背後から、二人をとらえるように転換。正面にスクリーンが見えて、ロペ、アキラの後ろ姿が見える。座席に背もたれからロペの耳とアキラのしっぽがぴょんと見える。二人の前の席は空席になっている。と、突然そこに巨体のクマがどかん、と座る。

 

ア・ロ  うわあーー。

 

ア   な、なんだよー。全然前が見えねーし。

 

ロ   クマっちゃいましたねえ。先輩、席、移りましょうか?

 

ア   え? なんで俺たちが席を移らなきゃいけないのよ。前のこいつをなんとかしよう。

 

ロ   なんとかって?

 

ア   バーンとかましたれ。

 

ロ   突然、関西弁ですね、先輩。

 

ア   ん? うん、こういうときだけね。おう、おっさん、おっさん。前が見えねえわ。もっと小さくなってよ。

 

   クマさんは微動だにしない。歯牙にもかけない様子。

 

ロ  先輩、全然ダメですね。

 

ア  おっさん、おう、おっさん。

 

   全然反応がないので、たまりかねてアキラ、ポップコーンの2,3粒を
     クマの頭に投げつける。

 

ロ  先輩、だ、大丈夫っすか?

 

ア  おい、おっさん、おっさん。

 

   突然クマが振り返る。なんと、巨体だけれど、口にびっちり口紅を塗っている。
     女性だったのである。

 

ア・ロ  うわあーーー。

 

クマ  何よー、おっさん、おっさんって、マジうるさいんだけど。レイディにマジ失礼なんですけど。 頭がキャラメル味になっちゃったし。どうしてくれるのよ。

 

   アキラ、ロペ、身をかがめて逃げるように、席を移動。

 

ア   ふー、アブねえアブねえ。まさか女だとは思わなかったわ。

 

ロ   びっくりしましたねえ。あれ、先輩、ポップコーンの箱、がっちり握ってますけどからっぽですよ。

 

     画面は依然として二人の背後から。座席の背もたれの上から耳としっぽがぴょんと出ている。二人のすぐ後ろの席になんだか大きくて四角い動物が座る。カニである。カニさんの目の前を耳としっぽが、ピョコピョコ動いている。

 

ア   あれ、ほんとだ。へへへへ、直下型地震でもないのに、なくなったわ。

 

ロ   へへへへ。もったいねえ。

 

カニ  ちょっと、あんたたち。いいかげんにしてよ。何よ、その耳としっぽ。めっちゃうざいんだけど。

 

ア・ロ   驚いて振り返ると、カニさんがはさみをチョッキンチョッキンさせている。

 

ア・ロ   やべ! 逃げるぞ。

 

     ポップコーンの箱を投げ捨てて耳を押さえながら、脱兎のごとく逃げるふたり。

 

 

 

 

 

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2012年4月 9日 (月)

起きてしまったことは

  起きてしまったことは、ただそれが既に起きてしまったという理由だけで、受け入れるしかない。

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