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2012年4月16日 (月)

「紙兎ロペ」のシナリオを勝手に書いてみました

        大好きなアニメに「紙兎ロペ」というものがある。東宝系(?)の映画館で、本編が上映される前に、サービスで上映される、なんとも形容のむつかしい脱力系のアニメである。

 

  先日は、その「紙兎ロペ」の劇場用公開作品(なので当然長尺である)の試写会に行ってきた。このアニメの持ち味は短編にあるので八十数分の長い話になると、従来の面白さを保持しにくいのではないかと思ったが、意外に楽しく仕上がっていた。大好きなキャラも次々登場で、大満足であった。

 

  そして、ここが私の軽薄なところなのだが、自分でもこのアニメのシナリオを書いてみようとなぜか、思い立ってしまったのである。別に誰かに頼まれたわけでもない。暇なわけでもないどころか、めちゃくちゃ忙しい身の上である。それにもかかわらず、睡眠時間を削って書いてみようと思う自分がよくわからない。

 

  よくわからないが、とにかく、書き上げてしまったので、ここで公開することにした。親しい友達に読んでもらったら、「別に面白くなーい」との感想だったので、多分、そうなのだろうと思う。しかし、そのまま人目に触れずに埋もれさせてしまうのももったいない気がするので、堂々公開にチャレンジしてみるのである。

 

 

 

  今回は、映画館を舞台にしたストーリーである。

 

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   映画館の座席に座っている、ロペとアキラ。
     画面は、ふたりを正面から、つまりスクリーンの方から捉えている。
     アキラ、手にポップコーン。山盛りになっている。

 

ロペ   いよいよ始まりますね。映画。

 

アキラ  うん。おれさ、映画が始まる前には、必ず、昔の友達の佐藤道夫くんを  思い出すんだわ。みんな、みっちゃんって呼んでたんだけど。

 

 

ロ   はあ。

 

ア   みっちゃんとはよく一緒に遊んだんだけどさ、みっちゃん、縄跳びもできな  いし、木登りもできないし、なんにもできねーやつなの。「ああ、ぼく、で、できません・・・」って。

 

ロ   はあ・・・・・(無反応)。

 

ア   それで、おれたちは、みっちゃんのこと、「みっちゃん・インポシブル」って呼ぶようになったんだわ。

 

ロ   ・・・・・・・。

 

ア   きついね、その反応。・・・・・・・(手に持っていたポップコーンを大量に口に入れる)。

 

ロ   その、みっちゃんって、トム・クルーズに似てたんすか?

 

ア   うわわけないたろ(そんなわけ、ないだろう、と言いたいのだが口の中にポップコーンがいっぱい入っているのでうまくしゃべれない)。

 

ロ   先輩、そのポップコーン、甘すぎません? キャラメル味OKっすか?

 

ア   この甘い香りがマジ好き。
 
       そういって、またもや大量にポップコーンをくちに放り込む。
       突然ゲホゲホせき込む。

 

ア   うううう、ポップコーンのさ、はしっこのイガイガしたところがあるだろ。ちょっと茶色くなったところ。

 

ロ   ああ、ありますね。はしっこにね。

 

ア   あれさ、よく喉にひっかからねえ? このイガイガ、おれ嫌い。ううう、ゲホゲホ。

 

ロ   沢山口の中に入れすぎでしょ、先輩。

 

ア   何言ってんだ、おまえ。この瞬間にも首都圏直下型大地震が来るかもしれないのに、のんびり食ってられねーし。早く食べないと、地震が来たらこぼれちゃうだろ。

 

ロ   はあ。

 

     画面は座席の背後から、二人をとらえるように転換。正面にスクリーンが見えて、ロペ、アキラの後ろ姿が見える。座席に背もたれからロペの耳とアキラのしっぽがぴょんと見える。二人の前の席は空席になっている。と、突然そこに巨体のクマがどかん、と座る。

 

ア・ロ  うわあーー。

 

ア   な、なんだよー。全然前が見えねーし。

 

ロ   クマっちゃいましたねえ。先輩、席、移りましょうか?

 

ア   え? なんで俺たちが席を移らなきゃいけないのよ。前のこいつをなんとかしよう。

 

ロ   なんとかって?

 

ア   バーンとかましたれ。

 

ロ   突然、関西弁ですね、先輩。

 

ア   ん? うん、こういうときだけね。おう、おっさん、おっさん。前が見えねえわ。もっと小さくなってよ。

 

   クマさんは微動だにしない。歯牙にもかけない様子。

 

ロ  先輩、全然ダメですね。

 

ア  おっさん、おう、おっさん。

 

   全然反応がないので、たまりかねてアキラ、ポップコーンの2,3粒を
     クマの頭に投げつける。

 

ロ  先輩、だ、大丈夫っすか?

 

ア  おい、おっさん、おっさん。

 

   突然クマが振り返る。なんと、巨体だけれど、口にびっちり口紅を塗っている。
     女性だったのである。

 

ア・ロ  うわあーーー。

 

クマ  何よー、おっさん、おっさんって、マジうるさいんだけど。レイディにマジ失礼なんですけど。 頭がキャラメル味になっちゃったし。どうしてくれるのよ。

 

   アキラ、ロペ、身をかがめて逃げるように、席を移動。

 

ア   ふー、アブねえアブねえ。まさか女だとは思わなかったわ。

 

ロ   びっくりしましたねえ。あれ、先輩、ポップコーンの箱、がっちり握ってますけどからっぽですよ。

 

     画面は依然として二人の背後から。座席の背もたれの上から耳としっぽがぴょんと出ている。二人のすぐ後ろの席になんだか大きくて四角い動物が座る。カニである。カニさんの目の前を耳としっぽが、ピョコピョコ動いている。

 

ア   あれ、ほんとだ。へへへへ、直下型地震でもないのに、なくなったわ。

 

ロ   へへへへ。もったいねえ。

 

カニ  ちょっと、あんたたち。いいかげんにしてよ。何よ、その耳としっぽ。めっちゃうざいんだけど。

 

ア・ロ   驚いて振り返ると、カニさんがはさみをチョッキンチョッキンさせている。

 

ア・ロ   やべ! 逃げるぞ。

 

     ポップコーンの箱を投げ捨てて耳を押さえながら、脱兎のごとく逃げるふたり。

 

 

 

 

 

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